C級増幅器

 C級電力増幅器は、単一周波数の信号に対して効率の良い増幅を行うことができる。

 ベースエミッタ間のバイアス電圧を深くかけ、入力信号の半周期よりも短い期間だけコレクタ電流が流れるようにしている。このコレクタ電流が流れる期間2θ[rad]を流通角という。

 コレクタ電流が2θの期間のみ流れるため、出力波形はひずむが、これをフーリエ級数展開すると、基本波成分とその高周波成分および直流成分で表すことができるので、負荷にコイルL[H]及びコンデンサC[F]の共振回路を用いて基本波成分に同調させ、必要とする周波数成分のみを取り出す。

 電力効率は、θを小さくするほど良くなるが、基本波成分及び出力電力のいずれも小さくなるので、所要の最大出力を確保しながらθをできるだけ小さくして電力効率を上げることが望ましい。
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